真剣に自分に向き合い、確かな一歩を踏み出す勇気をくれる言葉
日々の仕事、学校、生活… 人生において、自分の思い通りにいかないことって多々ありますよね。
失敗したこと… 出来なかったこと… やろうとしなかったこと… 誰もがたくさんあります。
しかし、その出来事を、どのように受け止めて次に生かすか… それは人によって大きく異なります。
大きく分ければ「他人や状況のせいにして言い訳を繰り返す人」と、「自分の改善点を考えて出来る事を次に生かす人」では、その後の人生は全く違ってきます。
※後者は認知行動療法で「適応的思考」と言われます。
今日は、「次に生かせる人」であるために、自分に問いかける力をもった言葉をご紹介します。
俺の敵は だいたい俺です
by マンガ「宇宙兄弟」
宇宙兄弟はご存知ですか?アニメ化もされている、とっても人気のあるコミックです。
コミックの主人公「南波 六太(なんば むった)」の一言です。
六太は次のような主人公です。
- 弟との2人兄弟。
- 幼少期に兄弟で宇宙飛行士になる夢を誓い合います。
- でも、天才的な弟に比べて、自分は凡才だとネガティヴな思考になっていき、一時期、夢を諦めてしまいます。
- 自分には弟のような才能はない…でも、むしろ自分の方が現実的な考え方をしていると、自分に言い聞かせて…
- しかし、社会人になり、失業などの挫折を繰り返す中で、忘れられない夢に向かって再起します。
- そして、ついに宇宙飛行士候補生になります。
候補生になった時に、教官に「君の敵は誰かね?」と問われます。その時……
「俺の敵は だいたい俺です」
と六太は答えます。さらに、こう続けます。
「自分の『宇宙に行きたい 』って夢をさんざん邪魔して 足を引っ張り続けたのは 結局 俺でした。 他に敵はいません」
六太は人を見る目や洞察力、分析力にとても優れているので、とても冷静なんです。
それ故に、弟をはじめ、自分より凄いと感じる多くの人を見て、自分には無理だと、夢を諦めてきました。
人や環境のせいにして、言い訳を作ってきた自分に対して、敵だと言ったのです。
言い訳をしていまう自分自身に対して…「敵」と表現するかどうかは、人それぞれだと思います。
でも、他者や周囲の影響があったとしても、『自分がどう受け止めて、どう決断するか?』『常にボールは自分自身が握っているのではないか?』 それを、改めて気づかせてもらえる言葉です。
時に、「他人のせいすること」や「仕方ないと諦めること」は、メンタルヘルス上、確かに大切な面もあります。
しかし、「100パーセント周囲のせいだ!」と思い込むのではく、「自分自身がどう選択するのか?」に、しっかりと目を向けていくことも有意義だと考えます。
「何かの一歩を踏み出したい、でも理由をつけて動き出せない……」 「他者を気にしてしまい、行動する自信が持てない……」そんな時に、ぜひこの言葉を心の中で声に出してみてください。
きっと、確かな一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。