晴れ晴れ生活のつくりかた研究室

プロカウンセラー歴15年以上のアラフォーパパのブログ。読者も私も前向きになれる記事を書きたい。純粋な気持ちです。

ストレスと上手に付き合うための講座⑤「あなたのストレスパターンを知ろう」

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こんにちは。ハレバレです。

 

第5回目は「あなたのストレスパターンを知ろう」です。

 

前回、コーピングの4つの分類をご紹介した流れからいうと、それぞれのコーピングのやり方を説明する回になるのですが、ここで一呼吸。今回は、自分のストレスパターンを知ることに重点をおきたいと思います。

 

自分の陥りやすいパターンを理解すれば、自分に合ったコーピングを選択することができるので、ぜひ参考にしてくださいね。

ストレスのツボは人によって違う

過去の記事でお話しした通り、同じ出来事(ストレッサー)でもストレスの感じ方は人それぞれです。

 

ストレスを感じやすい人がいれば、感じにくい人もいます。

また、ストレスを感じやすい人でも、実は感じやすさの傾向は異なっています。

 

例えば、「仕事が上手くいかない」状況で、多くの方がストレスを感じると思います。しかし、感じ方は「不甲斐なさに腹が立つ」「周囲に迷惑をかけたと思い落ち込む」「上司の評価が下がるかもしれないと不安」などなど…様々です。

 

つまり、人によってストレスを感じるツボが違うわけです。

 

自分のツボをしっかりと理解しておくことが、上手なストレスケアの第一歩なのです。

ストレスを感じるツボを知る効果

ストレスを感じるツボを知ることには

  1. 予防の効果
  2. 対処の効果
  3. 自分を変える効果

3つの効能があります。

 

例えば、「主張を強く言う人が苦手」という自分のツボを理解している場合を考えてみます。

①予防の効果

そういう人と一緒に作業をしないようにする、違うグループに入ろうとするなどの回避策を検討できます。

 

さらには、主張をされないように話す流れを準備しておくなどの、具体的な対抗策を用意することもできます。 

 

まさに、予防の効果です。

②対処の効果

そういう人と接した後に、「イライラしてしまう」「疲れてしまう」などが予想できていれば、その人との用事のあとに、「別の友人と食事に行く約束をする」「アロマでリラックスする」などの息抜きを設定しておくことができます。

 

また、「何か言われても、ああいう人だから仕方がないと割り切る」「主張されても、言い返すことを決めておく」など、その場でできる対処法を事前に考えることができます。

 

まさに、対処の効果です。

③自分を変える効果

自分を変える…これが一番の効果です。人の考え方や行動は一足飛びに変わるわけではありません。しかし、①②を意識した実践の積み重ねによって、経験に裏付けられた実感をもって、あなたの行動や考え方は変わっています。

 

もともとは、「主張の強いAさんは苦手だ。会うだけで疲れてしまう。なんであんなこと言うんだろう。責められているみたいで嫌だなぁ」と落ち込んでいただけだったのが、徐々に「Aさんはあんな人だから仕方ない。自分にできる予防と対処を考えよう」とか「自分は直ぐに責められていると捉えがち。Aさんはそんなつもりはないのかも?」などと、より適応的な思考や行動に変わっていくのです。

ストレスパターン診断テスト

それでは、自分がどんな時にストレスを感じるかを「ストレスパターン診断テスト」で確認してみましょう。

 

この講座の参考図書である田中ウルヴェ京ら「ストレスに負けない技術」(2011)から引用します。

 

次の質問に四段階で点数をつけていってください。

まったくそうでない・・・0点

あまりそうでない ・・・1点

ある程度そうである・・・2点

まったくそうである・・・3点

 

  1. 仕事が思ったように進まず、イライラしていることが多い
  2. 優秀な人と自分を比較して、落ち込むことが多い
  3. 日々の自分に充実感を感じない
  4. 失敗すると、長いこと落ち込んでしまう
  5. 一つの失敗もしたくないので、いつも緊張して仕事をしている
  6. 欠点を誰かに指摘されると、とにかく不快である
  7. いまの仕事は自分に向いていないと感じ、気がめいることが多い
  8. 周囲の人が自分の考えを分かってくれず、いらつく場合が多い
  9. 失敗することを恐れ、行動が消極的になりがちである
  10. ミスしないよう、何事にも完璧を期そうとする
  11. 自分の意見に誰かが反論すると、相手に不快感を覚える
  12. 失敗をしたとき、「あの時こうしておけば」と悔やむことが多い
  13. 店や銀行などで順番待ちするのは、いらつくので嫌いだ
  14. 将来に対し、漠然とした不安を感じている
  15. 誰に対しても気を使う方だ
  16. 自分の能力に自信をもっていない
  17. 少しでも他人から無視されると、腹が立って仕方がない
  18. 上司、先輩から叱られると、ずっと気にしている
  19. 行動の遅い人を見ていると、イライラして仕方がない
  20. 毎日の仕事に楽しさを感じない
  21. 仕事は絶対に手を抜かない
  22. ミスを恐れ、行動が慎重になりすぎる傾向がある
  23. ちょっとしたミスでも、強く責任を感じ、悔やむ
  24. 上司、先輩から注意されると、ムカッとなる

 

質問に点数をつけたら、それぞれのタイプごとに点数を合計してください。

点数が高いほど、あなたにとって傾向の強いタイプとなします。

イライラ型(自己過信型)

問題番号:1、8、13、19

オドオド型(自己喪失型)

問題番号:2、9、16、22

クヨクヨ型(過去悔恨型)

問題番号:4、12、18、23

モンモン型(未来不安型)

問題番号:3,7,14,20

ヘトヘト型(疲労困憊型)

問題番号:5、10、15、21

ムカムカ型(人間関係誤解型)

問題番号:6、11、17、24

 

少ない質問数であること、あなたの主観で回答してることから、私の見解としては、必ずこのパターン!と言い切ることはできないと思っています。

 

しかし、自分を見つめ直す一つの指標になることは間違いありません。

 

次回は6つのストレスタイプについて、具体的に説明をしていきますので、ぜひ自分のストレスのツボについて、理解を深めてくださいね。

 

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〈NJセレクト〉ストレスに負けない技術

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