晴れ晴れ生活のつくりかた研究室

プロカウンセラー歴15年以上のアラフォーパパのブログ。読者も私も前向きになれる記事を書きたい。純粋な気持ちです。

ストレスと上手に付き合うための講座⑥「6つのストレスパターンを理解しよう」

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   こんにちはハレバレです。

 

 前回、ストレスに上手に対処するためには「自分がどんな時にストレスを感じるか?」を知ることが大切とお話ししました。

 

    なので、本日はストレスパターンの6つのタイプをご紹介します。「自分はこれだ!」という気づきがきっとあると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

ストレスパターンを知ることが効果的

 はじめに、ストレスパターンを知ることがなぜ重要か?を再度考えましょう。

 

 ストレスをどう無くすか?どう減らすか?というと、例えば、ゆっくり休む、リフレッシュする、運動する、趣味をする、苦手な人を避ける等など、色々な方法が思い浮かぶと思います。

 

 しかし、どんなやり方がストレスの予防や軽減に効果的か…? それは人によって全く異なります。

 

 例えば、仕事の締め切りや上司からのプレッシャーがストレスになっている場合、

  1. 休日は仕事のことを考えないようリフレッシュする方法がマッチする人
  2. 休日に仕事の段取りなどをイメージをしておく方が安心できる人

 

 がいます。もちろんこれは一例で、もっと様々なタイプあります。

 

 このような違いは、そもそも同じ出来事でもストレスの受け止め方が違うからです。この例でいえば、1の人は、単純に上司や仕事にイライラしていますが、2の人は、自分の仕事の出来に不安があるのです。

 

 つまり、「自分がどんな時に、どんな風にストレスを感じるのか?」を知ることで、自分に合ったストレスの予防や軽減方法を考えることに繋がるのです。

ストレスパターンの6つタイプ

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 しかし、何の基準もなく、自分がストレスを感じるパターンに気付くことは相当難しいです。ですので、こ前回の記事で、自分を知るきっかけとして6つのストレスパターンのチェックをしていただきました。

 今回はチェックの結果をもとに、あなたのタイプについて理解を深めてください。

※田中ヴェルヴェ京・奈良雅弘「毎日のしんどい人のコーピング入門 ストレスに負けない技術」(日本実業出版社,2011)が参考図書です。

イライラ型(自己過信型)

 物事が思い通りに進まないときに、落ち着きをなくしたり、焦ってイライラしたりするタイプです。性格的な表現では「気が短い」「カッとなりやすい」などです。

 

 次のような場面で強いストレスを感じます。

  1. 他人から理解されない
  2. 他人が思うように動いてくれない
  3. 物事が思ったように進まない
  4. やりたいことができない

 

 このタイプの特徴は「~するべき」と相手に理想を押し付ける「べき思考」です。思い通りに物事が進めないときに心の中で「こうあるべきだ」「いい加減にしてほしい」という理想とのギャップにストレスを感じてしまいます。

オドオド型(自信喪失型)

 自分に自信がなく、物事に対して不安を感じやすいことから、ストレスを溜め込んでしまいます。

 

 次のような場面で強いストレスを感じます。

  1. 上司など目上の人から叱られる恐れがある
  2. 他人から嫌われる恐れがある
  3. 失敗に恐れがある
  4. 自信をなくす出来事

 

 このタイプの特徴は、物事の事実に対して「過大評価」して、自分を「過小評価」する思考です。一つの失敗や成功を大きく考えすぎて、失敗や批判を受けそうな場面に対する不安や自信のなさが強まります。「どうせ自分はできない」「どうせ失敗する」などの「どうせ思考」の傾向があります。

クヨクヨ(過去悔恨型)

 何かミスや失敗などをした時、くよくよと悔やみ、ストレスが溜まるタイプです。

 

   次のような場面で強いストレスを感じます。

  1. ミスや失敗をしてしまった
  2. 大切なものを失ってしまった

 

 何かマイナスの出来事あった場合に、「自分のせいだ…」と思う傾向があります。決してあなただけが原因でないことでも、後悔に苛まれる思考の持ち主です。このように、なんでも自分が悪いと思うことを「自己関連付け」といい、そのせいで過去に執着してしまいがちです。

モンモン型(未来不安型)

   常に正体のわからない不安や不満があり、モンモンとした気分でいるタイプです。不安の原因が明確でないため、対処が難しいといえます。

 

 次のような場面で強いストレスを感じます。

  1. 現状に対する違和感
  2. 目標を見出せない状態
  3. 将来への漠然とした不安

 

 原因が特定されないため、「〇〇思考」と傾向づけるのが難しと言われています。あえて言えば「青い鳥思考」の影響です。常に「何処かに自分の理想の場所がある。今の自分は本当の自分でない」と目の前の現実に集中する事が苦手な傾向があります。

ヘトヘト(疲労困憊型)

   サラリーマンに多いと言われるタイプです。張り詰めた精神状態を続けた結果、心身ともにヘトヘトになってしまいます。

 

   次のような場面で強いストレスを感じます。

  1. 他人に気を使う状態
  2. 細心の注意が必要な状態
  3. 他人から期待されている状態
  4. 虚勢をはらないといけない状態

 

 このタイプはとってもシンプルで、「完璧思考」が強い方です。「ミスをおかしたくない」「他人に迷惑をかけたくない」など思いから、頑張りますが、心身の疲れが蓄積してしまいます。

ムカムカ型(人間関係誤解型)

    他人の言動に怒りや不快感を覚え、ストレスを溜めてしまうタイプです。イライラ型と違うのは、「他者が自分に対して害をなそうとする意図」を感じる点です。

 

 次のような場面で強いストレスを感じます。

  1. 悪口、反論、無遠慮な言葉
  2. 無視や妨害などの行動

 

 思考の癖は「読心」と言われます。相手の心を深読みして、「自分に否定的な感情を持っているのでは?」と決めつける傾向があります。

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   いかがでしたか? あなたに当てはまるタイプはありそうでしょうか?

 

   注意点は、6つのどれか1つに分類されるという訳ではなく、人によっては全て当てはまる場合もあります。複数当てはまる場合は、特に強そうなタイプを意識してください。

 

   今後、ストレスを感じる場面に遭遇した時、自分が当てはまるタイプの「〇〇思考」に飲み込まれていないか?!…を客観的に眺められると、ストレス対処が上手になります。

 

   ちなみに、私はチェック表を使いましたが、「ムカムカ型」が最も顕著で、その他「イライラ型」と「クヨクヨ型」が強い結果でした。

 

   以前なら間違いなく「ヘトヘト型」も高かったはずですが、ストレス対処技術が身についたおかげで、今は殆どありません。

 

   「クヨクヨ型」「イライラ型」も徐々に減らしていけそうな実感がありますが、「ムカムカ型」の「読心」はなかなか抑えられない感じです。特に余裕のない時は、さらに顕著になります。

本日のポイント
  1. ストレスタイプを知ると予防や対処に活かせる
  2. ストレスタイプは6つある
  3. 1つだけに当てはまる訳ではない
  4. 複数当てはまったら特に強いものを意識する
  5. コンディションが悪いとタイプの傾向がより顕著になる
  6. 経験やスキルで抑えることができる

 

  後日の記事で、それぞれのタイプ別のストレス対処法についても紹介できればと思います。

 

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〈NJセレクト〉ストレスに負けない技術

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