晴れ晴れ生活のつくりかた研究室

プロカウンセラー歴15年以上のアラフォーパパのブログ。読者も私も前向きになれる記事を書きたい。純粋な気持ちです。

世界の見え方と行動が変わる?!「リフレーミング」であなたも前向き思考上手に!

   こんにちは。ハレバレです。

   

   あなたは物事をポジティブに捉えますか?ネガティブに捉えてしまいがちですか?

 

   仕事、学校、育児、介護など、日々の様々な場面において、落ち込んだり、悲しんだり、怒ったり…ネガティブな気分になることは誰にでもあります。

 

  そんな時、「前向になろう!」とよく言われますよね。このブログでも基本的には「悲観」よりも「楽観」、「ネガティブ」よりも「ポジティブ」を推奨しています。

 

  でも、前向き思考といっても、簡単にできますか? 簡単にできないからこそ、悲観したり不安になったり… 悩ましいのだと思います。

 

  確かに、闇雲に前向き思考になろうとしても、意外と難しいです。また、前向き思考を履き違えると単なる現実逃避となってしまうこともあったり…

 

  ですので、今日は上手に前向き思考を行うための技術… 「リフレーミング」について、実践的にご紹介します。

 

  リフレーミングには、自分自身の気持ちや行動を変える力はもちろんですが、カウンセリングでも多用されるなど、他者を力づける効果もあります。

 

  あの人はポジティブだな〜と見える人は、ほとんどの人がリフレーミング上手ですよ。

 

  上手に取り入れれば、劇的に世界の見え方が変わり、行動が変わります!ぜひ、最後までご覧ください。

 

リフレーミングとは

   人は世界の様々な出来事に対して、その人が持つフレーム(心理的枠組み)に当てはめて、思考したり、感じたりしています。

 

   イメージとしては、私とあなたは違う色のメガネ(フレームの例え)をかけて世界を見ている…という感じです。

 

   そして、そのメガネの特徴によって、同じ出来事でも、喜んだり、悲しんだり、怒ったり、安心したり、気分が変わっていきます。

 

   もし、目の前の出来事に悲観してしまったとき、今つけているメガネを外して、別のメガネで再び世界をみる…  そうやって前向きな思考や気分を作っていくことをリフレーミングと言います。

 

   参考までに、日本NLP協会では、次のように説明されています。

※NLPとは1970年代に心理学と言語学の観点から新しく体系化した人間心理とコミュニケーションに関する学問です。

・リフレーミングとは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、出来事に別の視点を持たせるもの。

・NLPのリフレーミングの良いところは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、人生の選択の幅を広げ、どのような出来事にも必ずプラスの意味があることを教えてくれるところにある。

リフレーミング:NLP用語集/NLP 日本NLP協会 公式サイト・神経言語プログラミング

コップに半分の水

   よく用いられる例え話です。

  •    コップに水が半分入っている時、「半分しか入っていない」というフレームと「半分も入っている」というフレームでは物事の感じ方が異なる。
  •    「半分しか入っていない」というフレームでは、不満や不足を感じる。
  •    「半分も入っている」というフレームでは、満足や喜びを感じることができる。

リフレーミング:NLP用語集/NLP 日本NLP協会 公式サイト・神経言語プログラミング

靴メーカーの市場調査

   ビジネスにおける例え話もあります。

  •    アフリカのある国に靴メーカーの2人社員が市場調査に行った。
  •    その国では、靴を履く文化がなく、全ての人が裸足だった。 
  •    1人の社員は「この国では、靴は全く売れない」と報告した。
  •    もう1人の社員は「この国は可能性のある市場であり、靴を履く文化を醸成することさえできれば、非常に大きな市場になるはずだ」と報告した。

コップの水の思考法 : 目的思考で弱者が強者に勝つブログ

リフレーミングの効果

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   リフレーミングのイメージは掴んでいただけましたか?

 

   すると、リフレーミングを行うことで色々なメリットがあると感じませんでしたか?

 

   私が実感する効果をまとめます。

 

①自分を前向きにする

   第一の効果は、リフレーミングの代名詞「前向き思考・前向き気分」です。

 

   コップや靴メーカーの例のように、同じ出来事でもプラスの側面に着目して、物事を考える事ができます。

 

   気分は思考と関連するので、リフレーミングによって、ポジティブシンキングをすれば、気分も前向きになっていくのです。

 

②課題分析が上手になる

   次に、課題分析が上手になります。状況整理と言い換えても良いかもしれません。

 

   よく、リフレーミング=プラス思考といわれます。確かに①で述べた通り、プラス思考は大きな効果の1つです。でも、それはあくまで結果の1つに過ぎません。

 

   リフレーミングの真髄は、フレームを変えること、つまり、1つの出来事を様々な角度から捉えることにあります。

 

   何か問題が発生した時に… 「これがダメだからこの対応だ!」と短絡的に解釈せず、「この視点で見ればお粗末だけど、この視点で見ると良い点もある…ならば今回はこの点を課題とするのが全体のメリットだな」という思考ができるようになります。

 

   課題に対する分析力が上がるという訳です。

 

③行動の選択肢が広がる

   ①と②の結果、行動の選択肢が広がります。

 

   ①のように物事を前向きに捉える事で、物事に対する主体性・自発性が高まります。今、具体的に出来ることを探せるようになります。アドラー心理学でいう「今できることに集中する」心の持ち方にも繋がる部分です。

 

   ②については、課題を考える時に、物事を多面的に捉えているので、当然想定するアプローチ方法も複数用意できるようになるということです。  

 

④他者の強みを活かせる

   こちらは、カウンセリングや部下・後輩の育成時に感じる効果です。

 

   例えば仕事がゆっくりな後輩に大して、「遅い→早くしなさい」と短絡的に対応せず、「遅い→慎重、正確、晩成型」など、良い側面にも着目します。  

 

   すると、慎重さや正確性を認めてあげながら、スピードを上げる方法(手順を変える、優先順位を見直すとか)を本人に助言できます。

 

   弱点だけに目を向けた指導をすると、本人も萎縮してしまい「スピードは速くならず、正確性も落ちてしまう…」など、逆効果になってしまうこともあります。

 

   業務分担など、適材適所を意識したマネジメントにもつながります。また、 人が最も力を発揮できる場所は「他者から承認・評価されている環境」ですので、リフレーミングは環境づくりにも役立ちます。

 

⑤他者を励ますのが上手になる

   ④に似ていますが、相手の良いところを見つけて承認することで、相手を力づけることが出来ます。

 

   人は悲観したり、落ち込んだりすると視野が狭まったり、ネガティブ思考の悪循環に陥ります。そんな時、安易な励ましは、あまり効果がありませんが、リフレーミングで違った視点を与えることは有効です。

 

   相手が、すぐに自分の良いところに気付いたり、前向きになる… そこまでは一定の技術も必要ですが、少なくとも「そういう見方もあるのか」と、相手の気づきを深めることはできます。

 

⑥自分自身の可能性を広げる

   マイナスの要素からプラスの要素を見つけるリフレーミングは、自分の能力や行動に対しても行うことができます。

 

   すると、自分の強みに気づき、前向きな自己研鑽に繋げることができます。ぜひ、自分の能力や可能性を広げる視点をもっていただければと思います。

 

リフレーミングの方法・コツ 

   では、最後に、リフレーミングを行う際の方法やコツをご紹介します。ぜひ、リフレーミング上手になってください。

 

場面や状況をリフレーミングする  

   状況のリフレーミングとは、「状況を変える事によって、成果を出す事が出来る」という考え方です。

リフレーミング:NLP用語集/NLP 日本NLP協会 公式サイト・神経言語プログラミング参考

 

   例えば、正確性が高い縁の下の力持ちタイプの人を思い浮かべてください。

 

   自分で企画を発信したり、チームを率いる役割では上手く適応できず、上司から低い評価を受ける可能性が高いです。しかし、部署が変わって、総務・経理・秘書的な仕事であれば、能力を発揮する可能性があります。

 

   他にも、家庭では頼りなく見えるパパでも、職場では穏やかで優しく評判が良い、というのも場面によってプラス・マイナスが変わる例です。

 

   このように「状況や場面を変えることで、プラス面がでるか?」と考える習慣がポイントになります。

 

内容をリフレーミングする

   内容のリフレーミングとは、「この出来事には、他にどんな意味があるか?」という考え方です。リフレーミング:NLP用語集/NLP 日本NLP協会 公式サイト・神経言語プログラミング参考

 

  例えば、仕事で思いもしない部署に異動になった時、「なんでこんな部署に…」「やっていける自信がない」などの考えだけでなく、「新しいことを覚えるチャンス」などと捉えるイメージです。

 

   場合によっては、リストラやメンタル不調などで、職を失ってしまったというような状況においても、「自分の人生で本当に大事なことを見つめ直す良い機会」「ブログに本腰をいれるきっかけなる」と捉えることができるかもしれません。

 

   出来事に対して「そこにどのようなプラスの意味があるか?」という視点で考える習慣がポイントです。

 

時間をおいて考えてみる

   人の思考と気分は密接に関係します。落ち込んでいる時に、上手くいかないことがあると、一層ネガティブに受け止めてしまいます。また、考えれば考えるほど、悩みの迷路に入ってしまうこともあります。

 

   上手くリフレーミングができない時は、時間をおいたり、クールダウンしてから、再度試みるのも一つの方法です。

 

他人の立場で考える

    出来事に対して、「他人だったらどう考えるか?」と視点を変えることも有効です。

 

    先に述べたコップの水や靴メーカーの話と同じですね。人によって捉え方が違うという例でした。

 

   自分の周囲にいる人、特にポジティブな人を思い浮かべて、「その人だったらどう考えるか?」と想像してみると、リフレーミングがスムーズになります。

 

    誰かに相談することで「あっ、そういう考え方もあるんだ」と気持ちが楽になることってありますよね? それを、自分の頭の中で行えると、かなりのリフレーミング上手ですよ。

 

リフレーミング辞書

   最後にリフレーミング辞書のご紹介です。よく使われる言葉がまとまっていてとっても便利です。

 

   慣れるまでは、ぜひこちらを参考に視点を変える習慣をつけみてください。 

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画像引用:リフレーミング辞書 : 我が家のパート5

 

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   いかがでしたか?

 

   本日はリフレーミングについて、ご紹介しました。繰り返しですが、最もお伝えしたいのはリフレーミングの効果です。

 

  1. 自分を前向きにする
  2. 課題分析が上手になる
  3. 行動の選択肢が広がる
  4. 他者の強みを活かせる
  5. 他者を励ますのが上手になる
  6. 自分自身の可能性を広げる

   

   上手く活用すれば、きっと世界の見え方が変わります。そして、あなたの行動が劇的に変わります。

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